前段ではヒノカグツチを斬った御刀から建御雷(タケミカヅチ)を中心とする火や雷や剣や水に関わる神々が成っていきました。 この段では、ヒノカグツチの遺体から次々と神が成っていきますが、すべて山津見神であるところが特徴的です。・・・
「注釈」の記事一覧(6 / 8ページ目)
イザナギ、ヒノカグツチを斬る~タケミカヅチほかの誕生
そこで伊邪那岐命いざなぎのみことは、佩はいていた十拳剣とつかつるぎを抜いて、子である迦具土かぐつちの神の首を斬った。そして、その御刀の先に付いた血が、多くの岩石にほとばしり付いて、成った神の名は、石拆いわさくの神。次に根・・・
イザナミを比婆山に葬るイザナギ、その涙からナキサワメ誕生
さて、そこで伊邪那岐命いざなぎのみことは「愛しい我が妻を、子ひとりに替えてしまった」と言って、その枕元に這いつくばり、その足元に這いつくばって泣いたときに、その御涙に成った神は、香具山の畝尾の木の本にいる。名を泣澤女なき・・・
トヨウケビメ、カナヤマビコ、ハニヤスビメ、ワクムスビほか
ヒノカグツチに陰部を焼かれて死んだイザナミの吐瀉物から、鉱山の神カナヤマビコ・カナヤマビメが、糞から土の神ハニヤスビコ・ハニヤスビメが、尿から水の神・ミツハノメが成り、さらにワクムスビが成ります。ワクムスビは農産の神で、・・・
ヒノカグツチ、オオゲツヒメ、アメノトリフネの誕生
次に生んだ神の名は、鳥之石楠船とりのいわくすぶねの神、またの名は天鳥船あめのとりふねという。 次に大宜都比売おおげつひめの神を生み、次に火之夜芸速男ひのやぎはやおの神を生んだ。またの名は火之炫毘古ひのかがびこの神といい・・・
オオヤマツミとノヅチが山と野の神々を生む~狭霧神ほか
この大山津見おおやまつみの神と野椎のづちの神の二はしらの神が、山と野を分け持って、生んだ神の名は、天之狭土あめのさづちの神、次に国之狭土くにのさづちの神、次に天之狭霧あめのさぎりの神、次に国之狭霧くにのさぎりの神、次に天・・・
オオヤマツミ、ノヅチ、ククノチ、シナツヒコの誕生
次に風の神、名は志那都比古しなつひこの神を生んだ。次に木の神、名は久久能智くくのちのを生んだ。次に山の神、名は大山津見おほやまつみのを生んだ。次の野の神、名は鹿屋野比売かやのひめの神を生んだ。またの名は野椎のづちの神とい・・・
天之水分神、国之水分神、天之久比奢母智神、国之久比奢母智神ほか
この速秋津日子はやあきづひこと速秋津比売はやあきづひめの二はしらの神が、河と海とを分け持って、生んだ神の名は、沫那芸あわなぎの神、次に沫那美あわなみの神、 次に頬那芸つらなぎの神、次に頬那美つらなみの神、次に天之水分あめ・・・
大屋毘古神、大綿津見神、速秋津日子神、速秋津比売神ほか
二神はすでに国を生み終え、さらに神々を生んだ。そうして生んだ神の名は、大事忍男おおことおしおの神。次に石土毘古いわつちびこの神を生み、次に石巣比売いわすひめの神を生み、次に大戸日別おおとびわけの神を生み、次に天之吹上男あ・・・
イザナミ、吉備児島、小豆島、知訶島、天一根、両児島、天両屋を生む
イザナギ・イザナミの国生みはさらに続きます。還り坐しし時、というのは、淡路島、四国、隠岐諸島、九州・・・とめぐって本州までの大八島を生み廻り、いったんオノゴロ島に戻ってきてから、ふたたび吉備児島以下を生み廻った、という意・・・