さて、その櫛名田比売くしなだひめと寝所で交わりを始めて生んだ神の名を、八島士奴美神やしまじぬみのという。また、大山津見神の娘である神大市比売かむおおいちひめめとり、大年神おおとしの、次に宇迦之御魂神うかのみたまのを生んだ。二柱。

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《言葉》

  • 【八島士奴美神】やしまじぬみの神 「じ=し」は「知る」、「ぬ」は「主」、「み」は神霊の意か
  • 【神大市比売】かむおほいちひめ 「大市」は未詳、「市」は「いつ」(厳)の意か
  • 【大年神】おほどしの神 「とし」は稲の収穫、作柄のこと
  • 【宇迦之御魂神】うかのみたまの神 「うか」は食べ物の意