この三柱みはしら綿津見わたつみの神は、阿曇連あづみのむらじたちが祖神としていつき祭る神である。つまり、阿曇連たちは、綿津見神の子、宇都志日金拆命うつしひがなさくのみことの子孫である。その底筒之男命そこつつのをのみこと中筒之男命なかつつのおのみこと上筒之男命うわつつのをのみことの三柱の神は、墨江すみのえ三前みまえの大神である。

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《言葉》

  • 【阿曇連】あずみのむらじ 阿曇氏は海部を統括する氏、連は姓(かばね)
  • 【祖神】おやがみ 祖先神のこと
  • 【斎く】いつく 身を清浄にして神を大切にし、これに仕えること
  • 【宇都志日金拆命】うつしひがなさくの命 未詳、「うつし」は現世の、この世に顕在する、の意
  • 【墨江之三前大神】すみのえのみまへの大神 墨江は大阪の住吉のこと、現在の住吉大社の祭神