そののち、帰った時に、吉備児島きびのこじまを生んだ。またの名を建日方別たけひがたわけという。
 次に小豆島あづきしまを生んだ。またの名を大野手比売おおのでひめという。
 次に大島を生んだ。またの名を大多麻流別おおたまるわけという。
 次に女島ひめしまを生んだ。またの名を天一根あめひとつねという。
 次に知訶島ちかのしまを生んだ。またの名を天之忍男あめのおしおという。
 次に両児島ふたごのしまを生んだ。またの名を天両屋あめふたやという。
 吉備児島から天両島まで合わせて六つの島である。

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《言葉》

  • 【吉備児島、建日方別】児島半島、タケヒガタワケ かつては島だった
  • 【小豆島、大野手比売】小豆島、オホノデヒメ
  • 【大島、大多麻流別】周防大島、オホタマルワケ
  • 【女島、天一根】姫島、アメヒトツネ
  • 【知訶島、天之忍男】五島列島、アメノオシヲ
  • 【両児島、天両屋】男女群島、アメフタヤ