さて、そこで伊邪那岐命いざなぎのみことは「愛しい我が妻を、子ひとりに替えてしまった」と言って、その枕元に這いつくばり、その足元に這いつくばって泣いたときに、その御涙に成った神は、香具山の畝尾の木の本にいる。名を泣澤女なき・・・