次に成った神の名は、国之常立くにのとこたちの神、次に豊雲野とよくものの神。この二柱の神もまた独神として成り、すぐに姿を隠した。 別天神とクニノトコタチ・トヨクモノ 前段から引き続き、次に、次に、と神々が「成って」いきます・・・
「2017年2月」の記事一覧(12 / 13ページ目)
ウマシアシカビヒコヂ、アメノトコタチ~別天神
造化三神が隠れた後の地上世界の陸地は、海に漂うクラゲのようなもの(くらげなすただよへる)で、そこから葦の芽のようにウマシアシカビヒコヂが、次にアメノトコタチが成り、すぐに姿を消します。 この場面の描写はクラゲ、水に浮ぶ脂・・・
天地初発之時の地上世界のイメージ、国について
次に地上世界の陸地がまだ幼く、水に浮かぶ脂のようで、くらげみたいにゆらゆらと漂っている時に、葦の芽のように萌え出たものによって成った神の名は、宇麻志阿斯訶備比古遅うましあしかびひこぢの神、次に天之常立あめのとこたちの神。・・・
天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神~造化三神
天地初発の時に、天之御中主神(アメノミナカヌシ)、高御産巣日神(タカミムスビ)、神産巣日神(カミムスビ)のいわゆる造化三神が成ります。 三柱とも独神ですぐに姿を隠しますが、タカミムスビとカミムスビの二柱は古事記の物語展開・・・
天地初発之時、古事記の冒頭に見る古代日本人の世界観
天と地が初めて現れたときに、高天原たかまのはらに成った神の名は、天之御中主あめのみなかぬしの神、次に高御産巣日たかみむすびの神、次に神産巣日かみむすびの神。この三柱みはしらの神は、いずれも独神ひとりがみとして成り、すぐに・・・
サイト「古事記・現代語訳と注釈」管理人について
管理人:あを 「あを」好きな色です。緑も好きな色です。手元の辞書によると、「あを」は古くは黒と白との中間的性質を持つ広い範囲の色名で、主に青・緑・藍を指し、ときには黒・白にも及びうるものだったようです。赤やオレンジや黄な・・・
参考文献~より進んだ学習のために
このサイトの記事を執筆するに当たって、多くの参考文献を参照しました。古事記についてより深く、より広く、専門的で包括的な知識・理解を得ることに興味を持たれた方は、これらの文献に当たってみるとよいと思います。以下、著者名五十・・・
サイト「古事記・現代語訳と注釈」凡例
底本について 当サイトのメインコンテンツは古事記の原漢文、訓読文、現代語訳、注釈から成ります。原漢文と訓読文については、本居宣長著・本居豊頴校訂・本居清造再校「校訂古事記伝 乾」「同 坤」(吉川弘文館、1902)を底本と・・・
古事記を読む際の2つの流儀について
古事記の読み方 外から見る・内から見る 古事記に限らず、ある一つの書物に対しては、さまざまなアプローチが考えられますが、大雑把に言って、その作品を「外から見る」見方と「内から見る」見方に大別されます。 「外から見る」とは・・・