次に地上世界の陸地がまだ幼く、水に浮かぶ脂のようで、くらげみたいにゆらゆらと漂っている時に、葦の芽のように萌え出たものによって成った神の名は、宇麻志阿斯訶備比古遅うましあしかびひこぢの神、次に天之常立あめのとこたちの神。この二柱の神もまた、独神として成り、すぐに姿を隠した。
 以上の五柱の神は別天ことあまつ神である。

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《言葉》

  • 【葦】あし イネ科の植物。川原や湿地帯に自生する
  • 【牙】かび 芽のこと。黴(かび)と同じ語源
  • 【宇麻志阿斯訶備比古遅神】うましあしかびひこぢの神 「うまし」は美称、「かび」は芽のこと、「ひこ」「ぢ」はともに男性の美称
  • 【天之常立神】あめのとこたちの神 次に出てくる国之常立神と対をなす
  • 【別天神】ことあまつかみ 天津神たちの中でも特別な天津神
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