天と地が初めて現れたときに、高天原たかまのはらに成った神の名は、天之御中主あめのみなかぬしの神、次に高御産巣日たかみむすびの神、次に神産巣日かみむすびの神。この三柱みはしらの神は、いずれも独神ひとりがみとして成り、すぐに姿を隠した。

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《言葉》

  • 【高天原】たかまのはら 天津神(あまつかみ、天の神)の住むところ
  • 【天之御中主神】あめのみなかぬしの神 高天原の主宰神
  • 【高御産巣日神】たかみむすびの神 「むす」は生成すること、「び」(ひ)は霊的な力を意味する
  • 【神産巣日神】かみむすびの神 上に同じ。語頭の「高・御」「神」はそれぞれ美称
  • 【三柱】みはしら 神の数はひとはしら、ふたはしら、みはしら、と数える
  • 【独神】ひとりがみ 配偶神を持たない神 配偶神を持つ神(イザナギ、イザナミなど)と区別される